スノボ用のヘルメットは頭部の安全性を高めるだけでなく寒さ対策や風を軽減する役割も担っています。特にスノボを始めたばかりの方は転倒や衝突のリスクがとても高いため、けがを避けるためにもヘルメット着用はとても重要です。スノーボード用ヘルメットは日常で使用する自転車用のヘルメットとは異なり低温や湿気に強い素材で作られており、頭を冷えから守るための断熱機能や通気システムが組み込まれています。また、ゴーグルと併用することによってクリアな視界も確保でき、快適な滑走をすることができます。本記事では、ヘルメットの基礎知識からおすすめのモデルまでわかりやすく解説します!
ヘルメットの種類
各種類の特徴・メリット
- インモールドヘルメット:軽量で頭へのフィット感が良く、長時間使用しても疲れにくいです。耐久性も十分でコスパが良いので、初心者にもおすすめです。
- ハードシェルヘルメット:硬い外殻と柔らかな内側で構成されており、衝撃に強く耐久性に優れています。多少重めですが、安心感があります。長時間の滑走時には首が疲れてしまう可能性があります。
- ハイブリッドヘルメット:インモールドとハードシェルの良いところを併せ持つタイプで、軽量ながらも衝撃への耐久性が高く、人気のタイプです。その分価格帯の高い商品が多くなっています。
初心者向けタイプの選び方
初心者にとって重要なのは、安全性とコストパフォーマンスのバランスです。耐久性があり、長く使えるハードシェルヘルメットやハイブリッドヘルメットが比較的おすすめですが、軽さやコスパを重視する場合はインモールドヘルメットを検討してみてはいかがでしょうか。また、ナイターによく行くという方は視認性を向上させるために、反射素材を使用したヘルメットが便利です。筆者はインモールドヘルメットかハイブリッドヘルメットのどちらかで、特に軽量なヘルメットをおすすめします。スノボは頻繁に様々な方向を確認するスポーツですので、重量のあるヘルメットを着用しているとすぐに首が疲れてしまいます。また、頭部を守るために耐衝撃性が必要ですので、初心者の方はどこの物かわからないようなブランドの物ではなく有名なメーカーのしっかりとしたつくりの物を購入することをおすすめします。
フィット感に関して
フィット感
フィット感がしっかりいるとヘルメットがズレにくく、衝撃を効果的に吸収するために重要です。購入前に頭周りを測定し、メーカーごとのサイズガイドに合わせて選びましょう。試着時には、頭を動かしても安定するものを選ぶのがポイントです。
フィット調整機能
フィットを微調整することができるダイヤル式アジャスターが付いているモデルは、特に初心者におすすめです。頭の形やサイズに合わせてしっかり調整できるので、長時間使用しても快適です。
アジアンフィットと欧米フィットの違い
欧米フィットは欧米の方々の頭部形状に合わせて作られたモデルです。アジアンフィット(ジャパンフィット)は日本人の頭部形状に合わせて作られており、特に横幅が広めのデザインです。筆者も実際に店舗へ行って試着した際に頭の締め付け具合が大きく異なっていることに衝撃を受けました。特に頭の横幅が大きい筆者のような方はアジアンフィットを試着してみることをおすすめします。かなり締め付け感が軽減され、着用時のストレスが激減します。最近では欧米ブランドでも日本人向けにフィット調整が施されたモデルが増えてきているため、初めての購入時にはアジアンフィットのモデルを検討するのが安心です。
ヘルメットの機能
防寒機能
スキー場での寒さを防ぐため、内側に断熱素材が使われたヘルメットや耳あてがついたタイプが人気です。北海道や標高の高いスキー場など特に寒い地域での使用を予定している場合は、こうした機能があるモデルを選ぶことで、頭や耳を冷えから守ることができます。耳あては着脱式の物もあるので、そういったモデルの場合は、暖かくなってくる春先は耳あてを外すなど状況に応じて使い分けすることもできます。
ベンチレーションシステム
滑走中に汗をかいたり、体温が上がると、ヘルメット内が蒸れやすくなります。ベンチレーションという通気性を確保するためのシステムがあれば、蒸れ防止になり快適な滑走ができます。
安全機能
- MIPS(多方向衝撃保護システム):衝突時に頭が受ける回転エネルギーを軽減し、脳への衝撃を和らげます。
- RECCO(捜索支援システム):雪崩時の救助活動に役立つ技術で、救助隊が位置を特定しやすくなるため、安心感が得られます。
ゴーグルとの相性
ゴーグルとヘルメット
ゴーグルとヘルメットの間に隙間ができないように装着することが大切です。隙間があると冷気が入り込みやすく、視界が曇る原因になるため、ゴーグルとフィットするヘルメットを選びましょう。
セット購入のメリット
同じブランドのヘルメットとゴーグルをセットで購入することでフィット感が最適化され、デザイン面でも統一感が出ます。各ブランドが様々な組み合わせを提供しているため、初心者にもおすすめです。
ゴーグルクリップ
滑走中にゴーグルがずれないようにするため、ゴーグルをヘルメットに固定することができるゴーグルクリップがついているものが便利です。滑走中に外れる・ずれる心配もないので安心して滑走することができます。
また、スノボ用のゴーグルに興味がある方は下記参考記事もおすすめです。ゴーグルには長さの調節機能がついているのでほとんどのゴーグルはヘルメットと併用可能ですが、ゴーグルがもう手元にある場合は念のため実店舗へ行ってヘルメットとの相性を確認することをおすすめします。
購入前の試着と確認ポイント
実店舗でのチェックリスト
ヘルメットを購入する際は、実店舗での試着が理想的です。試着をする際には以下のポイントを確認しましょう。
- フィット感:頭にしっかりフィットし、前後左右に動かしてもズレないものを選ぶ。
- 軽量性:重すぎると首に負担がかかりやすいため、できるだけ軽いものがベストです。
- 視界の確保:ゴーグルを装着した際の視界もチェックし、隙間が少なく視界が広いものを選ぶと良いでしょう。また、ゴーグルとヘルメットの間に隙間ができていないかも確認しましょう。
ネット購入時の注意点
ネット購入の場合は、詳細なサイズ情報が記載されている商品ページを選び、測定した頭のサイズに合うヘルメットを購入しましょう。返品・交換が可能な店舗を選ぶと後から交換可能なので安心です。
おすすめブランドとヘルメット紹介
特にスノボを始めたばかりの方は転倒や衝突のリスクがとても高いため、けがを避けるためにも頭部を守るためのヘルメット着用はとても重要です。初心者の方はどこの物かわからないようなブランドの物ではなく有名なメーカーのしっかりとしたつくりの物を購入することをおすすめします。
人気ブランドの比較
スノーボード用ヘルメットにはさまざまなブランドがあり、それぞれに独自の特徴があります。その中でもとくに有名で、品質に定評のある定番ブランドをいくつか紹介します。
- OAKLEY:視界を重視したゴーグル一体型のモデルが多く、見やすさとデザイン性の両立が特徴です。通気性や防曇機能も高く、滑走中の快適さをサポートします。
- SMITH:頭にフィットしやすい設計で知られ、初心者でも扱いやすいヘルメットが揃っています。MIPS(多方向衝撃保護システム)などの安全機能が充実しており、安心して使用できるモデルが多いです。
- GIRO:軽量で快適なモデルが多く、デザインもシンプルでスタイリッシュ。価格帯が幅広く、初心者向けのエントリーモデルから上級者向けまで揃っているのが魅力です。
ヘルメットの寿命と保管方法
ヘルメットの寿命
スノーボード用ヘルメットは消耗品であり、一般的に3〜5年が交換の目安です。ヘルメットが衝撃を受けると内部構造が損傷し安全性が低下するため、滑走中の転倒や衝突などの強い衝撃を受けた場合は早めの交換が推奨されています。
保管方法
使用しないときはヘルメットケースや保護袋に入れて保管することで、ヘルメットを傷やほこりから守れます。直射日光が当たる場所や湿度の高い場所は避けたうえで風通しの良い場所に保管すると、ヘルメットの寿命を延ばせます。
まとめ
スノーボード用ヘルメットを選ぶ際は、安全性、快適性、フィット感が重要です。サイズや機能が自分に合っているかを確認し、特に初心者は衝撃吸収性能や通気性を重視して選ぶと良いでしょう。また、ヘルメットは頭部を守る大切なプロテクターの役目を果たします。初心者の方はどこの物かわからないようなブランドの物ではなく有名なメーカーのしっかりとしたつくりの物を購入することをおすすめします。
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