ゴーグルは風や雪、紫外線などから目を守り、滑走中の安全性を確保する役割を持っています。特に標高の高い場所では紫外線が強く太陽光が雪に反射します。目へのダメージを軽減するために太陽光から目を守るゴーグルはスノーボードをする上で必要不可欠です。本記事では、ゴーグルの基本的な形状やレンズの違い、コスパの良い初心者にお勧めのモデル・眼鏡をつけたまま装着できるゴーグルまでわかりやすく解説しています。
ゴーグルレンズタイプの形状と特徴
レンズ形状の種類とその違い
ゴーグルのレンズには主に「球面レンズ」と「平面レンズ」の2種類があります。球面レンズは立体的な視界を提供し、視野が広く感じられます。一方、平面レンズは自然な見え方で球面レンズと比較するとコストパフォーマンスが良いとされています。
調光レンズとミラーレンズの特徴
調光レンズは日光の強さに応じて自動で色が変わり、天候が変わりやすい状況でも視界を確保できる非常に便利な機能です。ミラーレンズは反射を防ぐことによってUVカットをする役割を果たしています。これによって太陽光の強さを抑え、よく晴れた日や日差しの強い日に快適な視界を提供します。
環境や天候に応じたレンズ選び
天候別おすすめレンズ
晴天の日はグレーやミラー加工のレンズ、曇りの日や夜は黄色やクリアレンズが視界を確保しやすいです。特にナイター用のクリアレンズは光の反射が少ないため、夜間でも安心して滑ることができます。
調光レンズとクリアレンズの使い分け
調光レンズは天候が変わりやすい場所や、日中の滑走に適しています。クリアレンズは暗い環境でも視界を確保できるため、夜間や悪天候での使用に便利です。
曇りにくいゴーグル選び
曇りにくいゴーグルを選ぶには「ダブルレンズ」「ベンチレーションシステム」「防曇加工」が付与されているゴーグルを選ぶとよいでしょう。ダブルレンズとはレンズ間に空気の層を設けることによって、温度差による曇りを防ぐ機能です。ベンチレーションはフレームに空気が通る穴を設けたものであり、内部の湿気が逃げやすく曇りにくさが向上します。防曇加工はレンズに曇らないよう加工が施されたものであり、寒い日や湿気が多い時に重宝します。
フィット感の大切さ
ジャパンフィットと通常フィットの違い
ジャパンフィットは日本人の顔の形に合わせてデザインされており、特に鼻や頬のフィット感が高く、隙間ができにくいのが特徴です。海外ブランドの通常フィットと比べても、日本人にはジャパンフィットの方が快適と言えます。
初心者向けゴーグルの選び方
初心者向けポイント
初めてのゴーグル選びでは、フィット感の良さ、曇りにくい性能、視界の広さを重視しましょう。特に防曇性能が高く、耐久性のあるモデルは長く使えるのでおすすめです。
OTG(Over The Glass)タイプ
メガネをかけて滑る人にはOTGタイプのゴーグルが適しています。メガネの上から装着できるような設計になっており、視界もクリアに保てます。コンタクトではなく眼鏡を装着したままでゴーグルをしたい、という方はOTGタイプのゴーグルを選択すると良いでしょう。商品説明にOTGや眼鏡対応可の表記のあるものを選びましょう。
初心者におすすめのモデル
コスパ重視のゴーグル
スノーボードゴーグルを初めて買う際にはコスパに優れたモデルを選ぶことが最適です。特に防曇機能とUVカット機能を備えているゴーグルを選択すれば間違いないでしょう。初期投資を抑えつつ十分な品質を確保できます。もしも求める機能が明確になっているという方はこの次に紹介する高機能モデルを選択するのがおすすめです!
機能性重視・ブランド別おすすめゴーグル
特に機能性の優れた有名なブランドにはOakley・Smith・Anon・Dragon Alliance・Giro・Julboなどがあります。これらのモデルは、フィット感が高く、広い視界と曇りにくい性能で快適な滑走を実現します。これらのブランドは耐久性も高いため、長く使い続けられる点も魅力です。また、有名ブランドでも旧型モデルは値引きされていることが多いです。有名ブランドが欲しいけど現行モデルは高くて迷ってしまう、という方は旧型のモデルを検討するのもおすすめです。
Oakley
Oakleyは、革新的なデザインと高い技術力で知られるスポーツアイウェアのトップブランドです。特にスノーボード用ゴーグルにおいては、独自のPrizmレンズテクノロジーを採用し、光のコントラストを強調することで視界をより鮮明にします。これにより、雪上での地形の違いや障害物を見分けやすくする特徴があります。また、フィット感や耐久性にも優れており、プロライダーからも高く評価されています。
Smith
Smithは、スノースポーツ用のヘルメットとゴーグルを中心に展開するブランドです。曇り止めの機能に優れたレンズ技術で定評があり、特に「ChromaPopレンズ」は色の鮮明さとコントラストを強調し、雪の中での視界をクリアに保つことができます。また、ゴーグルとヘルメットのシームレスな組み合わせを提案しており、快適な装着感が特徴です。スノーボーダー向けには幅広いスタイルとサイズが提供されています。
Anon
Anonは、スノーボード業界で有名なBurtonが展開するゴーグルブランドです。Magna-Techレンズ交換システムを採用しており、磁気によって簡単にレンズを交換できるのが特徴です。これにより、天候や明るさの変化に迅速に対応できます。また、耐久性とフィット感を追求したデザインで、雪や風の侵入を最小限に抑えます。
Dragon Alliance
Dragonは、スノーボードやサーフィンなどのアクションスポーツに特化したアイウェアブランドです。Lumalens技術を搭載したレンズは、色彩とコントラストを強調し、長時間の使用でも目の疲れを軽減する効果があります。さらに、フレームレスデザインのゴーグルは視界が広く、スタイリッシュで人気です。
Giro
Giroは、特にスノーボードヘルメットとゴーグルの融合で高い評価を受けているブランドです。曇り止め性能が高く、長時間の使用でも快適な視界を保つゴーグルを提供しています。VIVIDレンズテクノロジーは、雪上でのコントラストを最大限に引き出し、目の疲労を軽減します。ヘルメットと一体化しやすい設計も魅力です。
Julbo
フランスのブランドJulboは、アウトドアスポーツ全般で使えるアイウェアを展開しています。スノーボード用ゴーグルは、反射防止や曇り止め効果を備えたファッション性と機能性が高いレンズを使用しており、極限の環境でも視界を確保することを目指しています。変化する光条件に対応する調光レンズもあり、幅広い用途に対応可能です。
ゴーグルのお手入れ・メンテナンス
防曇機能を強化するコツ
ゴーグルが曇らないようにするためには、レンズの内側をできる限り擦らないようにし、防曇スプレーを定期的に使用することが有効です。値段も決して高いものではないので、一本持っておくことをおすすめします。
レンズのクリーニング方法
ゴーグルのレンズはデリケートで、傷がつきやすい素材が使われています。そのため、クリーニングの際には柔らかい専用のクロスやマイクロファイバークロスを使うことが重要です。汚れがひどい場合は、水で優しくすすぎ、自然乾燥させましょう。直接指で触れると指紋が付きやすいため、内側のレンズに直接触れないよう気を付けましょう。
長持ちさせるための収納方法
ゴーグルは使用後、すぐにケースに収納することで傷や汚れから守れます。ゴーグルを保管する際には直射日光の当たらない場所に置き、高温多湿を避けることで劣化を防げます。また、収納ケースはできる限りハードケースを選ぶことがおすすめです。落下時の衝撃や持ち運びの際の傷から守れます。
まとめ:スノーボードゴーグルの選び方の要点
スノーボードゴーグルを選ぶ際には視界をしっかり確保できるレンズや、UVカット機能・防曇機能が十分かどうかが快適な滑走に直結します。特に初めてのゴーグル選びでは、コスパの良い製品を選ぶことがおすすめです。フィット感の良さ、曇りにくい性能、視界の広さを重視して選びましょう。もちろん、求める機能が明確になっている場合にはその機能性を重視して作られたゴーグルを選びましょう!
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